創業者である堀 浩平は陸軍技術将校として旧日立航空機に所属し地球一周爆撃機「富岳」や高空を飛行する戦闘機の人員の呼吸を維持するためのキャビンチャージャー用圧縮機の開発に関わってきました、終戦に伴い日産自動車へ就職し特殊車両部に所属しフリーピストンエンジンなどの研究をしてきました。
彼発想のWing compressor は井戸用ポンプの揺動式ポンプからヒントを得たものです、これを空気に適応してみてはどうだろうと発想し事業化を考えました。
ここで事業化して成り立つのか否か思い悩み、浩平の出身校である京都大学の当時の圧縮機業界の第一人者であり氏の先輩である長尾教授にこの事業化の可否を尋ねました、教授は「なかなかユニークなアイディアであり、やり方によってはうまく行くかもしれないよ」と言う言葉を得て事業化に踏み切りました。
一時期川崎重工業株式会社へWing compressor の基本技術を供与し自分の会社では製作することの出来ない大容量のものを製作して貰っていました。
しかし汎用空気圧縮機は大会社が大量生産で市場を圧倒しており、この世界で社会に貢献する為には、隙間市場である粉体及び液体圧送車輌用圧縮機そして特殊ガス用圧縮機の分野に活路を見いだし現在に至っています。